「リンドマール」の由来に隠された素敵な物語|スーパーセンターTAIYOを大調査

熊本県天草市。

「今日のご飯、リンマに買いに行こうか」「リンマの駐車場で待ち合わせね」
天草に住む人なら一度は口にしたことがある、あるいは毎日のように通っているであろう「リンドマール」。
ふと考えるとこの「リンドマール」という言葉の由来を、皆さんはご存知でしょうか?

青く澄んだ海と、大小さまざまな島々が織りなす絶景の地に、地元住民から「リンマ」や「リンタイ」などの愛称で親しまれ続けている場所があります。

それが「スーパーセンターTAIYO リンドマール店」です。

実はこの名前には、天草の歴史と、この地に根ざした人々の熱い想いが込められていました。
今回はソラモネスタッフが調査を行い、リンドマールの由来を徹底解説。明日誰かに話したくなる素敵なエピソードをお届けします。

調査してわかった名前の意味

スーパーセンターTAIYOリンドマール店を運営している太陽グループの本部の方々に尋ねたところ、「実はよく知らない」という声が多数返ってきました。
そこで前社長の西村正治会長にお話を伺ってみました。

そこでわかったのは、謎を解く鍵はかつて九州に展開したあのスーパー・寿屋にあるということでした。

名付け親は寿屋!きっかけは地元住民の「一言」だった

リンドマールのルーツを辿ると、時代は1980年代まで遡ります。
当時、九州を中心に展開していたスーパーマーケットチェーン「寿屋(ことぶきや)」が、天草への進出を計画していました。

寿屋が天草進出を決めた際、ある一人の地元住民が、寿屋側にこのような言葉を掛けたそうです。

「天草に店を開くんだったら、ぜひ“天草らしい”素敵な店名にしてほしいなぁ」

この言葉は天草の人々にとって、新しい商業施設は単なる「買い物をする場所」ではなく、地域の新しい象徴であってほしいという願いが込められていたのです。

このリクエストを受け、寿屋の社員は知恵を絞りました。
全国どこにでもある画一的な名前ではなく、天草の風土を表現しつつ、新時代の華やかさを感じさせる言葉。
そこで寿屋が着目したのが、天草の歴史と深く結びついた「あの言葉」でした。

ポルトガル語「Lindo Mar」が意味する美しい景色

写真:天草宝島観光協会

寿屋が考案した店名、それが「リンドマール(Lindomar)」です。

この言葉は造語であり、語源は天草と歴史的に深い縁がある「ポルトガル語」にあります。
単語を分解してみると、その美しい意味が浮かび上がってきます。

  • Lindo(リンド):美しい、素晴らしい、素敵な、可愛い
  • Mar(マール):海

この二つの言葉を組み合わせた「Lindomar(リンドマール)」は、直訳すると「美しい海」という意味になります。

天草は、四方を青く澄んだ海に囲まれた島々です。
どこへ行っても美しい水平線が広がり、夕暮れ時には海が黄金色に輝きます。

まさに「美しい海」こそが天草の原風景であり、そこに住む人々が最も大切にしている宝物です。
ポルトガル語というハイカラな響きの中に、天草の真髄を詰め込んだ、最高のネーミングが誕生した瞬間でした。

天草とポルトガルの深い縁

写真:天草宝島観光協会

なぜ、数ある言語の中から「ポルトガル語」が選ばれたのでしょうか。
そこには天草が歩んできた独特の歴史背景が関係しています。

天草は、16世紀の戦国時代から南蛮貿易の拠点として栄え、キリスト教文化(キリシタン文化)が花開いた場所です。


ポルトガルの宣教師たちがこの地を訪れ、西洋の活版印刷機(天草版)や音楽、医学などが日本でいち早く伝えられました。今でも天草の伝統工芸や食文化に、その名残が息づいています。

このように、天草にとってポルトガルは「新しい世界への扉」を開いてくれた特別な存在です。

寿屋が「リンドマール」と名付けた背景には、かつて南蛮文化を受け入れ、独自の発展を遂げた天草の開放的な精神と、歴史への深いリスペクトがあったといえます。

「天草らしい名前を」という地元の願いに対し、過去の歴史と未来への期待をポルトガル語に託して応えた寿屋。
このエピソードは、リンドマールというお店が単なるスーパーではなく、地域と企業の絆から生まれたことを物語っています。

スーパーセンターTAIYOリンドマール店へ

2003年撮影

その後、2003年(平成15年)に太陽グループが「スーパーセンターTAIYO リンドマール店」としてその名前と場所を引き継ぐことになります。

驚くべきは、経営企業が変わっても「リンドマール」という名前が守り抜かれたことです。

それは、この名前がすでに天草の人々の心に深く定着し、単なる店名を超えて「地域の大切な居場所」としてのブランドを確立していたからに他なりません。
太陽グループもまた、寿屋が込めた「美しい海」という想いと、地域住民の愛着を大切に受け継いだのです。

新鮮な地魚が並び、近所の人々が笑顔で言葉を交わすその風景は、まさにリンドマールという名にふさわしい、豊かで美しい光景です。

天草在住なら知っておきたい!リンドマールの「話のネタ」

これまでの話をまとめ、明日から職場や学校で使える「リンドマール雑学」をご紹介します。

1. 名前は「寿屋」が天草のために考えた造語

「天草らしい名前を」という地元の期待に応えようと、当時の寿屋が考案した特別な名称です。天草の文化を大切にしたいという、作り手の情熱が込められています。

2. 由来はポルトガル語の「美しい海」

ポルトガル語のLindo(美しい)とMar(海)を掛け合わせた「リンドマール」。これは天草の風景そのものを表す言葉なんです。

3. 歴史と文化が交差する「天草の象徴」

南蛮文化の歴史背景をポルトガル語で表現したこの店名は、単なるスーパーの名称を超え、天草の歴史や住民の想いが層のように重なってできた地域のブランドです。2003年に太陽グループへ引き継がれてからもその名前が大切に守られていることが、何よりの証拠です。

天草の「美しい海」を次世代へ

「リンドマール=美しい海」

この意味を知った上で、次にお店を訪れる時はぜひ看板を見上げてみてください。
いつものお買い得品を探す時間が、少しだけ誇らしく、特別なものに感じられるはずです。

また、天草を訪れる友人や家族に、「ここは昔、ポルトガル語で美しい海っていう意味で名付けられたんだよ」と、ぜひ話のネタとして伝えてあげてください。

歴史を知ることは、今をより深く楽しむこと。天草の美しい海とともに歩み続けるリンドマール店。今日も私たちは、その名に込められた輝きを感じながら、リンドへ足を運びます。

スーパーセンターTAIYO リンドマール店

  • 所在地 〒863-0017  熊本県 天草市 船之尾町279-6 
  • 営業時間 9:00 ~ 20:30
    ※シーズンにより変更の可能性があります。最新情報は店舗へご確認ください。
  • Instagram @suc.taiyo2025

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