天草の豊かな自然に囲まれた牛深(うしぶか)の街。ここに、オープンから約1年半を迎え、じわじわと知名度を上げている施設「MORIMON LAND(モリモンランド)牛深」があります。

今回お話を伺ったのは、この施設で受付から運営全般までをパワフルにこなす宮内美粧(みやうち みさ)さん。今や地域のみんなから愛される、まさに施設の「顔」なんです。
大人しかった子ども時代から、スナックでの10年のキャリア、まさかのタクシー運転手への転身、そして今の仕事に出会うまで。
宮内さんが歩んできたユニークな道のりと、大好きな天草・牛深で働く魅力について、たっぷり語ってもらいました!
Contents
「大人しい子」がイベントになると大変身?!ギャップ萌えな子ども時代
今でこそ持ち前の明るさと抜群のトーク力で周りをハッピーにしている宮内さんですが、子どもの頃は意外にも「周りの顔色を伺っちゃうような、大人しい子ども」だったんだそう。
「ちっちゃい時は、周りに大人がたくさんいたこともあって、『怒られないようにいい子にしてなきゃ』って、自分で勝手に思い込んでいるような子どもだったんですよ(笑)」
でも、そんな宮内さんには当時から面白い一面があったんです。
学校の文化祭などのイベントになると、自ら進んで変装(仮装)をして、ステージのいっちばん前で歌ったり踊ったりしていたんだとか !

「昔からイベントを全力で楽しむ精神は、体に染み付いていたのかも」と笑う宮内さん。
この「自分も周りも全力で楽しませちゃう」というポテンシャルが、後の人生の大きな伏線になっていきます。
スナックでの10年、そしてタクシー運転手へ――地元で紡いだカラフルなキャリア
30歳を過ぎた頃、ちょっと心がお疲れ気味になって実家に引きこもっていた時期があったという宮内さん。
そんな彼女を外の世界へと連れ出してくれたのは、同級生からの「何もしてないなら、うちのスナックで働いてみない?」という温かい誘いでした。
最初は心配していた厳格なお父様も、宮内さんが外に出てどんどん元気になっていく姿を見て、最後は快く応援してくれるように。
結果として、スナックでの仕事はトータルで10年ほど勤めることになります。
「一度は結婚を機に辞めた時期もあったんですけど、2年くらい経った頃にママから『また戻ってきてよ〜』って声をかけてもらって。やっぱり、人と関わる仕事がすごく楽しかったんですよね」
その後、今度はお店の常連さんだったタクシー会社の社長から「うちで運転手やってみない?」とスカウトを受けます。
当時、宮内さんは普通免許しか持っていなかったのですが 、「会社がバックアップするから大丈夫!」という言葉に背中を押されて一念発起 。
なんと二種免許をバッチリ取得してタクシー運転手としても活躍しちゃいました。
出会いはまさかの飲み屋さん?!お酒の席から「モリモンランド」のスタッフへ
タクシー会社で運転手として勤務していた頃 、現在の職場である「MORIMON LAND牛深」との運命の出会いが訪れます。
ある日、お友達と楽しく飲み歩いていた宮内さん。
その店には、たまたま市役所の支所の方々と、東京から来ていた今の会社の社長(日本デーコムサービス株式会社の社長)たちが飲んでいました。
相手が誰かも知らない状態だった宮内さんは、持ち前のイベント精神が爆発!
無礼講でステージに上がり、バンバン歌って踊りまくったそうです!

「後から私の兄を通じて『妹をスタッフとしてどうですか』って紹介してもらった時、社長が『あ!あの時の!』ってすぐに思い出してくださって(笑)。
最初から飾らない本当の人柄を知ってもらえていたからこそ、そこからはトントン拍子で話が進みました!」
まさに、牛深の夜の繋がりが手繰り寄せた、奇跡的なタイミングの採用だったんですね。
パソコン経験ゼロからのスタート。「人だからこそできる」おもてなしを大切に
そうして始まった新しいお仕事ですが、最初は全くの異業種への転職ということもあって不安もあったと言います。
「これまでの人生で経理の仕事なんてやったことがなかったし、パソコンでエクセルを使って表を作るなんてことも、本当にゼロからのスタート。
最初は『本当に私でいいんですか?』ってドキドキでした」
でも、会社からの「少しずつ勉強していけば大丈夫だよ」という優しい言葉に支えられ、今では受付から事務作業までを1人でサクサクこなす頼もしい存在に。
そんな宮内さんがお仕事の中で一番大切にしているのは、ホームページを見れば分かるような内容であっても、必ず目の前のお客様の目を見て、直接丁寧に説明することです。



「機械的な対応じゃなくて、人だからこそできる温かいコミュニケーションを意識しています。」
「利用してくれた方が『ありがとう』って笑顔で帰ってくれたり、次に会った時に『また来ました!』って声をかけてもらえたりする瞬間が、何よりも『頑張って良かったな〜!』って思える最高の瞬間なんです」
ママとして、地域の一員として。牛深の未来のためにできること
プライベートでは、中学1年生になる娘さんを持つお母さんでもある宮内さん。
娘さんとはまるで友達のように仲が良くて、一緒に大好きなアーティストのライブに行ったり、2人で形からこだわって揃えた本格的なキャンプを楽しんだりしているそうです。
そんな宮内さんは、お仕事の傍ら、娘さんが小学校1年生の時から現在に至るまで、朝の時間に学校へ出向いて「絵本の読み聞かせボランティア」を月に数回続けています。
さらに、昨年までは小学校のPTA会長も務めていました。
「子どもたちとずっと繋がっていたいし、学校の様子もよく分かりますからね。
役員として学校と連携する中で、先生や保護者、子どもたちから日々たくさんの気づきをもらえて、すごく勉強になりました。
娘が中学生になった今でも読み聞かせは頑張って続けているんですよ。」
さらに、地元の有志が集まる団体「牛深海賊団」にも所属していて、地域を盛り上げるイベントの主催などにもアクティブに携わっています。
就活生や学生のみんなへ:「何もない」からこそ、自分の手でワクワクを作れる!
最後に、宮内さんに「天草・牛深で働く魅力」について聞いてみました。
「よく『牛深って何もないよね〜』って、住んでいる人自身がついつい言っちゃいがちなんです。
でも、何もないからこそ、自分で『これやってみよう!』って考えて遊んだり、楽しいことを新しく作り出せる面白さがあるんですよ。」

「夏になればすぐそこに最高の大自然があって、キャンプや海水浴も思いっきり楽しめる。
実は楽しいことがいーっぱい詰まった街なんです!」
小さな街だからこそ、1人ひとりの顔が見えて、都会にはない温かい距離感でみんなが成長を見守ってくれる良さがある。
宮内さんは、その魅力を身をもって発信し続けています 。

「ここで育つ子どもたちに、何もない場所なんて思ってほしくない。
いつか外に出たときにも、誇りを持って『私は牛深出身だよ!』って周りに言ってもらえるような、そんな未来へのお手伝いをこれからもしていきたいです。」
【取材後記】
お酒の席での全力ダンスから、未経験のオフィスワークへの挑戦、そして地域のボランティア活動まで。
宮内さんの歩みは、「目の前の繋がりを大切にして、どこにいても全力で楽しむ!」というシンプルで力強いエネルギーに満ち溢れていました。
「天草には仕事がないかも」「地方って退屈そう」――そんな風に思っている就活生や学生の皆さんこそ、宮内さんのように「無いなら作っちゃえばいい、変えちゃえばいい!」という前向きな生き方が、これからの天草を思いっきり面白くしていくヒントになるはずです!
MORIMON LAND 牛深(モリモンランド うしぶか)
- 所在地 熊本県天草市牛深町2286-103 天草市役所牛深支所庁舎内3階・4階(受付3階)
- 営業時間 10:00〜17:00(プランや事前相談により20:00)
- 休館日 InstagramかHPでご確認ください。
- Instagram @morimonlandushibuka
- HP https://morimonland.com/
